ベビーとママの健康相談室vol.1


【医療法人徳洲会 宇治徳洲会病院 産婦人科部長 青木昭和 先生】

出生前診断(しゅっせいぜんしんだん)とは

お腹の赤ちゃんが元気に育っているかを診る。これを「出生前診断」といいます。胎児の染色体検査をイメージする人が多いのですが、それだけではありません。  たとえば、エコー(超音波)画像や胎児心拍数モニターを使って、赤ちゃんの様子を見たり心音を聞いたりするのも大切な出生前診断です。最近は、すべての妊婦さんにエコー検査をするようになってきています。これが赤ちゃんの異変に気づく第一歩になるからです。  お母さんが風疹やサイトメガロウィルスなどにかかったときに胎児がウイルスに感染していないか、羊水やお母さんの血液を調べる。これも出生前診断の一つです。

なぜ出生前診断が大切なの?

診断によって胎児が順調に育っているとわかれば、妊婦さんの不安を和らげることにつながります。  逆に、先天性の心疾患や腸閉塞、横隔膜ヘルニアなどが見つかる場合もありますが、この段階で気づくことによって、赤ちゃんが助かる確率は格段に高まります。生まれてすぐに手術するなど治療を早く始められるからです。出産前から小児科医・小児外科医と連携して治療プランを立てることもあります。  深刻な病気のために、生まれても数日しか生きられないと考えざるを得ないケースもあります。出産前にその状況を伝えて、お腹の赤ちゃんとの絆を育む時間をもつことで、ご両親の悲しみが和らいだ事例もありました。

診断を受ける前に

35歳を過ぎて出産を迎える場合、子どもに染色体異常の発生率が高まるといわれ、心配するお母さんがいます。あるいは、自身や近親者に先天性の病気がある場合にも、胎児の染色体や遺伝子の検査を受ける選択肢があります。ただし検査を決意したら、結果をどう受けとめるのか、事前にカウンセリングを受けることや、家族で十分に話し合うことをお勧めしています。

気軽に受診・相談を

宇治徳州会病院は、「地域周産期母子医療センター」に認定されています。脳外科や血管外科もあり、母体が病気を抱えているようなリスクの高い出産にも対応できます。すべてのスタッフが密に連携をとりながら、妊婦さんやご家族を多面的にサポートしています。出産や赤ちゃんのことで気がかりなことがあるときは気軽に受診し、医師に相談しましょう。

(WIRE MAMA 京都版 2016.11・12月号掲載当時の内容です。)


【情報提供】
医療法人 徳洲会 宇治徳洲会病院 【住所】〒611-0041 京都府宇治市槇島町石橋145番
【TEL】0774-20-1111(代表) 【URL】http://www.ujitoku.or.jp/
【診療科目】内科、消化器内科、消化器外科、呼吸器内科、呼吸器外科、こう門外科、神経内科、心臓血管内科・循環器内科、小児科、小児外科、外科、乳腺外科、産婦人科、人工透析内科、放射線診断科、放射線治療科、麻酔科(鬼頭秀樹)、リハビリテーション科、整形外科、ペインクリニック・疼痛緩和外科、脳神経外科、心臓血管外科、泌尿器科、眼科、耳鼻いんこう科、皮膚科、形成外科、歯科口腔外科、救急科(救急総合診療科)、糖尿病・内分泌内科、病理診断科、緩和ケア内科、内視鏡外科

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です